
整体師の役割とは
「国家資格」が存在しない「整体師」ですが、この役割ってどういうことなのでしょうか? 何でも資格をひとつの基準として考えがちな日本人ですが、そういったものさしでははかれない、重要な役割を担っているのが「整体師」なのです。 では「整体師」とはどのような役割を担っているのでしょうか?
病院では治せない症状をケアできることも!
一般的にはなんらか「痛み」などの症状が出た場合、たいていは「医療機関を受診」するものですよね。
もちろん西洋医学に基づいて、診断し、必要な薬を処方して…それも正しい治療といえるでしょう。
しかしこのようにして長期間医療機関に通っても、症状が改善しない、ということも実際あるのです。
例えば「腰痛」を起こしている場合、「整形外科」を受診しても、電気治療などを行ったり「痛み止め」を処方してもらったものの、長い間まったく痛みが改善しない、という場合もあるんだとか。
このような状態のひとが「整体師」にケアしてもらった場合に「身体の歪みから腰痛を起こしていたのでその部分を矯正した」ことで、根本的な腰痛の原因がなくなって、最終的には痛み止めの必要ではなくなった、という事例もあるんですね。
未病という考え方
「整体師」の根本的な考え方の軸となる「東洋医学」では、「病気」になっているわけではないけれど、「身体に不調が生じてきている」という状態を「未病」と呼んでいます。
簡単に表現するなら「病気になりかけてる」といった感じでしょうか。
この状態の原因となるのが、身体が歪むなどすることによって「血液の循環が悪い」「リンパが滞る」などして「自律神経が乱れる」「ホルモンバランスを崩す」といった状態になってしまうこと。
この状態が続いてしまうと、不調が酷くなり、いつしか「病気になってしまう」のです。
しかし「整体」でこの根本原因である「歪みをケア」しておくと、このような「未病」を防いでいくことができるんですね。
病気になってからだと、それを治すのにも時間がかかる上、薬を使うなどするリスクも発生しますが、「整体」で定期的に身体をケアしておくことで、本来もっている「自然治癒力を高める」ことができる、ということなのです。
そういったことから、海外で活躍する有名な一流スポーツ選手は日本に帰ってくると、必ず腕のよい「整体師」のところに行き、メンテナンスしているのでしょう。
このように「整体師」には非常に重要な「役割」があるものなんですね。